▽【平成28年8月11日~】 阪奈生駒線 (梅田~京橋・蒲生四丁目・稲田車庫方面) (住道駅前~生駒登山口方面) ダイヤ変更のお知らせ
近鉄バス阪奈生駒線のうち、現在週1回の運行となってる梅田→JR住道が、8月11日よりなんと、年1回の運行に、
梅田~稲田車庫系統は2016年12月17日より週一回の運行(土曜日1便のみの運行)になることが発表されました。
■近鉄バス阪奈生駒線(梅田~JR住道)とは?
大阪市の梅田(大阪駅の南東側)から大東市のJR住道駅へ国道1号(曽根崎通)や府道大阪生駒線(鶴見通)を経由して結ぶバス路線で、途中に南森町、京橋、蒲生4丁目、鶴見、浜南口などを経由します。京橋~鶴見区役所間では、地下鉄長堀鶴見緑地線の真上を走ります。
梅田→JR住道方向への片道のみの運行。そして、なんと土曜日1便のみの運行というレアキャラ的な存在で日常的に利用者がいるのか疑わしい路線です。
このレアキャラ的な梅田発JR住道行が、はぐれメタルもびっくりの、年1回運行という超レアキャラ路線に変貌します。
■近鉄バス阪奈生駒線(梅田~稲田車庫)とは?
大阪市の梅田(大阪駅の南東側)と東大阪市の稲田車庫を国道1号(曽根崎通)や鶴見通、旧中央環状線を経由して結ぶバス路線で、途中に南森町、京橋、蒲生4丁目、鶴見、浜南口などを経由します(浜南口まではJR住道行と同じルート)。京橋~鶴見区役所間では、地下鉄長堀鶴見緑地線の真上を走ります。
2015年3月のダイヤ改正により、30分間隔の運行になったのですが(⇒過去記事「<近鉄バス>阪奈生駒線(梅田~浜南口・稲田車庫)30分間隔に減便へ」)、2016年8月11日よりほぼ60~120分間隔の運行に大減便へ、さらに2016年12月17日からは今のJR住道行と同じく、と土曜日1便のみの運行に変貌します。
■かつての近鉄バス阪奈生駒線とは
私も全然記憶にないのですが、ネットを調べる限り、かつての阪奈生駒線は、天満橋からも路線が伸びており、どちらかというと、梅田よりも天満橋を発着する系統の方がメインだったそうです。もちろん、現在は天満橋を発着する路線はありません。
そして、かつては、大阪市内からなんと近鉄奈良駅(奈良県奈良市)や生駒山、大阪産業大学(大東市)、といった路線が運行されていたのですが、すべて廃止となっています。
ここ10数年でも、この阪奈生駒線の衰退は著しく、以下のツイッターで過去の運行本数の多さと現在の運行本数の対比が紹介されています。
近鉄バス阪奈生駒線の約20年前(H7.9.22)の主要停留所時刻表。
昔の手書きメモを発掘したのでExcelに貼ってみました。
現行(8/10まで)ダイヤとの比較でも隔世の感。 pic.twitter.com/FYL4hS47e0— yukai3chome (@yukai3chome) 2016年7月17日
近鉄バス阪奈生駒線のここ8年の変遷。めっちゃ減ってる。#近鉄バス pic.twitter.com/LQRDJJegAh
— 稲田 (@HT_HU_HR) 2016年7月18日
■平行する市バスはあまり変化なし?
この近鉄バス阪奈生駒線とほとんどの区間を並行する大阪市バスがあります。36系統(大阪駅~地下鉄門真南です)。過去記事(<近鉄バス>阪奈生駒線(梅田~浜南口・稲田車庫)30分間隔に減便へ)でも書きましたが、こちらは、この10年ぐらい変わらず1時間に4~5本が維持されているように思います。近鉄バスとは大違いなのです。
並行する大阪市バス36系統は、平成26年度決算においても黒字と報告されており、営業係数が80で営業利益が1億2千万円と超優良路線となっています。(※営業係数=100円の営業収入を得るのに、どれだけの営業費用を要するかを表す指数。36系統の場合は、100円の営業収入を得るのに80円の営業費用で済むということ。簡単に言えば100円あたり20円利益出てるよ!ということ)。
市バス36系統と近鉄バス阪奈生駒線のこの差はどこから生まれたのでしょうか。
・市バスは大阪駅前を発着するが、近鉄バスは東梅田駅付近までしか行かない。
・市バスは大阪市営地下鉄との乗り継ぎ割引があるから。
・市バスは敬老優待パスが使えるから。
・市バスの場合、事実上60分以内に往復すれば片道料金のみでよい(バス-バス乗継の適用)。
・最近まで近鉄バスはICカードが使えなかった。
・京橋のバス停が近鉄バスは市バスと比べて駅から少し離れている。
・近鉄バスは運転士不足(⇒過去記事「近鉄バス 突如4路線が実質廃止へ」)
私が考えられるのはこのくらい。実際のところはよくわかりません。
■祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり
平家物語の冒頭。阪奈生駒線の大阪市内区間は市バス36系統と完全重複しているため、阪奈生駒線が廃止になっても利用者や沿線住民にはほとんど影響はないんだと思います。しかしながら、東大阪市の区間(浜南口~稲田車庫間)は、バス路線が事実上消滅します(利用者は現在どれくらいいるのかは知りませんが)。
なんといっても、かつてはバスがたくさん走っていた通称・阪奈道路(府道大阪生駒線)から近鉄バスが事実上消滅してしまうというのは、隔世の感。
いや、どうでもいいと言えばどうでもいい話なんですけど、それでもこの変化にはびっくりするものがあります。
このようなことがこれから日本各地でも見られるようになるのでしょうか。
当ブログでは次のような記事も書いています。
▼大阪市バス9A系統・JR平野駅~近鉄八尾駅、廃止へ(2014.2.11)
▼「あなたの街からバスが消える日」が本当に来たかもしれない(2014.1.29)
▼かつて西淀川区の国道2号線に走っていた路面電車の名残、消滅しようとしています(2013.9.27)
▼大阪 鉄道&主要バス路線図(2016.3.21)
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