毎週木曜日23時17分から、6チャンネルのABCテレビ(朝日放送)で放送されている、ビーバップ!ハイヒール。
政治経済、社会問題といった硬いもの流行や風俗、近畿地方の歴史や地理・鉄道など、幅広いテーマを取り上げる教養バラエティで、あまりテレビを見ない私も頻繁に見る番組です。
先週のテーマは「世界に誇るニッポンの土木」で、これも面白かったです。
▽ビーバップハイヒール – 11月7日 – TANGO!
■世界一とも言われる日本の土木技術
関門トンネルは世界初の海底トンネル、関空(関西空港)は世界初の海上空港、明石海峡大橋は世界最長の吊り橋、青函トンネルは世界最長の海底トンネルというように、日本の土木技術は世界に誇れるものが多いそうです。
明石海峡大橋や、関空、青函トンネルなどがどのように建設されたのかが紹介されました。いや、スゴかったです。
■明石海峡大橋は置いているだけ?
明石海峡大橋の塔の部分の直下、基礎は地面に固定させているのではなく、ただ置いているだけだそうです。構造物自身の重さ(自重といいます)だけで、動かないよう成り立っています。自身の重さだけで、水の流れや、風、地震に耐えられるなんてスゴイですね。
山の中にあるダムについても、ただ置いているだけのダム(重力式ダム)が多いそうです。これはびっくり。
■関空は沈むことを前提に作られている
関空(関西空港)は、以前よく沈んでいるというニュースがありましたが、あれは当初から想定されている状況なんだそうです(沈下量が想定以上の部分もあったそうですが)。そのため、地面が沈んでも建物に影響がないように、ジャッキアップされているそうです。
また、関空と関空連絡橋の間にはガス管などのライフラインが繋がっているそうですが、関空の島の方が沈んでも問題ないよう、接続部分はバネみたいなものになっているそうです。
▲こんな感じと放送されていた
■技術革新をもたらした青函トンネル
▲青函トンネル記念館(青森)で撮影(2012年12月)
1988年に完成した青森と北海道を結ぶ青函トンネル。2016年にはここを北海道新幹線が走ることになります。この超難工事を成し遂げるにあたって、さまざまな困難に立ち向かう必要がありましたが、そのたびに新しい技術が開発されました。
トンネルを掘り進む度に発生する出水にへの対策にはセメント注入工を、地圧で掘削面が膨らみ崩落を防ぐには吹き付けコンクリートといった技術が開発されたそうです。
▲すべて青函トンネル記念館で撮影。
番組を見ていて、2012年に青森の青函トンネル記念館や北海道・福島の福島町青函トンネル記念館に行ったのを思い出しました。
▲福島町青函トンネル記念館
■おわりに
2015年に着工されることが決まった、リニア中央新幹線。開通すれば、品川(東京)~名古屋がたった40分、全線開通すれば、新大阪~品川が最短67分で結ばれるそうで、明石海峡大橋や青函トンネルにも引けを取らない巨大プロジェクトですが、南アルプスを貫通させることや電磁波に対する懸念など、いろいろ問題点もあるということが話題になっています。
▽リニア中央新幹線の問題について – BLOGOS
ただ、こうやってリニア新幹線の難工事を進めていくことも、新たな技術革新に繋がるんだろうな~、と思ったり。
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