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[島根観光] 奥出雲おろち号に乗った(前編)

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2016年の10月上旬、島根県のJR木次線を走る「奥出雲おろち号」に乗ってきました。木次は「きすき」と読みます

奥出雲おろち号【JR木次線トロッコ列車】 | 出雲の國・斐伊川サミット

前日に島根県入りし、出雲市で宿泊。朝、出発は出雲市駅から。駅舎は、同市にある出雲大社をイメージしている、とのこと。

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出雲市 8:39 → 宍道 8:59

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JR山陰本線・木次線を経由して、おろち号の始発である木次駅に向かいます。なお、運行日によっては出雲市駅がおろち号の始発駅になることもあります。

宍道駅で木次線に乗り換えます。

宍道 9:10 → 木次 9:43

奥出雲おろち号の始発駅、木次駅に到着。

「おろち号」という名の観光列車が走っていることを示す通り、木次線はヤマタノオロチ伝説の地を通っています。このため、沿線の各駅には伝説ゆかりの愛称が付けられています。木次駅は八岐大蛇(やまたのおろち)

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少しホームで待っていると、やってきました「奥出雲おろち号」。

窓ガラスがなく、外気をそのまま味わえるトロッコ車両です。ちなみに、控え車両として窓のある車両も連結されており、雨だったり寒くなったときはそちらの車両を使用できるようになっています。

ついに乗り込みます。

奥出雲おろち号、木次 10:07 → 備後落合 12:39

団体のお客さんがいたので、列車はほぼ満員というような盛況ぶりでした。

前述の通り、窓ガラスがないのでトンネル内を列車が走る音は迫力がすごいです。レールと車輪の音も、直接聞こえてきます。

天井にはヤマタノオロチの装飾が!

奥出雲おろち号の楽しみの1つは、車内販売。沿線のグルメを楽しむことができます。ブルーベリーアイス買いました、美味しい。他にも笹ずしを買いました。これは後で紹介します。

のどかな風景の車窓を見ながら(アイスを食べて)、トロッコ列車を楽しむ。こういう風景では、窓がない、というのは本当にイイですね。この日は、雨も心配されていたものの、なんとか持ちこたえていました(ちなみに、仮に大雨になっても、後方の控え車両に乗ることができるというのは、かなりサービスレベルが高いものだと。1席の料金で2席使えるわけですからね、、、)

そばで有名な、亀嵩駅に到着。駅舎の中に、お蕎麦屋さんがあるんです。駅に着くと、ホームからお蕎麦を売る人がやってきます。外から食べ物を買えるなんて、今はなかなかないですからね、、、面白いです。予約も可。

亀嵩駅|奥出雲おろち号【JR木次線トロッコ列車】 | 出雲の國・斐伊川サミット
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三段式スイッチバック(出雲坂根駅)

さらに列車は走ると、奥出雲おろち号の見どころの1つである、「三段式スイッチバック」を迎えます。

左側に、線路が見えますが、この後、この線路にバックして走っていくのです。

三段式スイッチバックとは、何かと言いますと、この下の図を見てください。急激に高低差のある箇所を登る場合に、スイッチバックして、登っていくための、鉄道独自のシステムなのです。

前述の写真が①の箇所。③の線路が見えている状態です。ここでは図面右方向に進んでいます。

ここで、②の出雲坂根駅に到着します。

すると、③の方向に列車がバックしていくのです(図面左方向に進む)。木次方向から列車が来たのに、向き自体はまた木次方向に進むわけなので。

そして、④の箇所に列車は止まります。

すると、最初の①の方向(右向き)に列車が走り、⑤の三井野原駅方向に向かいます。

これが三段式スイッチバックと言います。

なお、日本で三段式スイッチバックが現存する箇所は、木次線出雲坂根駅の他に以下の通り(のハズです)。

・大平台駅(箱根登山鉄道・神奈川県)

・立野駅(JR豊肥本線・熊本県)

・大畑駅(JR肥薩線・熊本県)

三段式スイッチバックの②にある、出雲坂根駅にはこんな三段式スイッチバックの模型があります。

そして、出雲坂根駅には、寿命100年の古狸も愛飲したという伝説が残る「延命水」がわき出ています。

出雲坂根駅|奥出雲おろち号【JR木次線トロッコ列車】 | 出雲の國・斐伊川サミット

出雲坂根駅では、列車が数分停車するので、延命水を飲みに行ける他、焼き鳥を買うこともできます。

出雲坂根駅をバックで発車すると、前述の図の③の箇所へ。右の線路は、最初に木次方面から走ってきた①にあたります。奥が②の出雲坂根駅。

そして、列車は登っていくと、⑤のこれから進む線路が見えてきます。

右の線路が、今、通ってきた③。

これから、④で折り返して、左の線路、⑤に向かうのです。

④の箇所までやってきました。年配の団体さんも、この珍しい三段式スイッチバックに大盛り上がりです。これから、⑤を通って三井野原駅方面に向かいます。この先、木次線・奥出雲おろち号のもう一つの見どころを迎えるのですが、これは後編に書くこととします。

「後編」はこちら

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