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大阪市の高齢化率を調べてみました

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大阪市の高齢化率は高いのか?

インターネット上で「大阪市の高齢化率は高い」「大阪市の高齢化率は日本一」という意見を見ました。
大阪市の高齢化率が高い、1位というのは聞いたことがなく、到底考えられないので調べてみました。

主要都市の高齢化率(2015年)

2015年の主要都市(県庁所在地と政令指定都市)の高齢化率。 この中での順位付けというのも少し変なのですが、52都市中、大阪市の高齢化率は31位。 相対的見ると大阪市の高齢化率はそれほど高くありません。

おいおい、 おかしいなぁ。大阪市が高齢化率1位って話があるんだけど、言っている人、ソース出して欲しいなぁ。

といろいろ思い、さらに調べると下記を見つけました。

10番目に保険料が高くなった大阪市。7927円は政令市の中で最も高い金額です。その理由のひとつに「1人暮らしの高齢者の増加」を挙げています。大阪市では、65歳以上の世帯のうち1人暮らしの割合は42.4%と全国平均を大きく上回っています。大阪市は、支える家族がいないため、介護サービスに頼る人が増えているのではないかと話します。

出典:「どうする介護保険料 上昇がとまらない」(くらし☆解説)   | くらし☆解説 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室<http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/298529.html>2019年6月3日閲覧

なるほど、大阪市は1人暮らしの高齢化者は多いとのことです。

主要都市の一人暮らしの高齢化率

主要都市の高齢化率に加えて、「一人暮らし世帯の高齢化率」と「高齢者のいる世帯のうち一人暮らし世帯の割合」を調べてみました。 次の結果がわかりました。

  • 主要都市の中で、最も高齢化率が高いのは北九州市と和歌山市(2015年:29.3%)
  • 主要都市の中で、一人暮らし世帯の高齢化率が最も高いのは和歌山市(2015年:46.1%)、2位が堺市(41.6%)
  • 主要都市の中で、高齢者のいる世帯のうち一人暮らし世帯の割合が最も高いのは新宿区(2015年:45.8%) 、2位が大阪市(42.4%)

なお、東京特別区を1つの自治体とみなした場合、東京特別区の高齢者のいる世帯のうち一人暮らし世帯の割合が新宿区よりも下がります。その場合、 主要都市の中で高齢者のいる世帯のうち一人暮らし世帯の割合が最も高いには大阪市となります。

まとめ

つまり、「大阪市の高齢化率が高い」というのは、正しくは「大阪市は高齢者のいる世帯のうち一人暮らし世帯の割合が高い」のことのようです。勘違いしておられる方も多いのではないかと思います。どこかで伝言ゲームのように事実と異なってしまったのでしょう。

これは調べてよかったなぁと思うところです。 「高齢化率」と「高齢者のいる世帯のうち一人暮らし世帯の割合 」、どちらも大して違わないかもしれません。
ですが、この違いにこだわったのは、大阪の都市政策を考える上で事実・正しいデータはしっかり把握しておくべきだと考えたからです。

以下の記事を思い出しました。

明らかな嘘でも、何度も何度も繰り返せばいつのまにか真実になってしまうので、・・・省略・・・

出典:「Osaka Metroの駅トイレリニューアルは3割でやめた」というデマが流れてきたので検証してみました | Osaka-Subway.com<http://osaka-subway.com/toilet30/>-2019年6月3日閲覧

あきらかな間違いは、可能な限り正していかないとね。

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