肥後橋駅の耐震補強

Osaka Metro(大阪メトロ)四つ橋線の肥後橋駅。Osaka Metroの中では、乗降客数が108駅中20位の駅で1)、京阪中之島線「渡辺橋駅」とも(多少距離はありますが)地下通路・地下街を経由して乗換ができる駅です。

フェスティバルホール(中之島フェスティバルタワー)や大阪市立科学館、国立国際美術館の最寄り駅です。

この肥後橋駅、北改札へ通じる階段の柱が少し変わったものとなっています。

肥後橋駅の他の柱や、他の駅の柱と異なる表面となっています。四角の凹みがたくさんついています。実は、その上の柱も同じ表面となっています。

こちらが一つ上の階段途中にある柱です。こちらも変わった表面・模様になっています。

肥後橋駅の改札階の柱の表面・模様はこちら。

このような黒っぽい表面の柱が基本となっています。

また、ホーム階の柱はこちら。

表面が銀色の柱です。

▲他の柱と同じ表面の柱(右)と変わった柱(左)

元あった柱の周りに後から覆われているようなので、これは耐震補強を行った柱なのでは?と思って調べてみると見つかりました。鉄道ACT研究会のホームページ( http://rail-act.org/tec/tec_13_26.html )にて、同じ四角の凹みのついた補強パネルを使った耐震補強工法が紹介されていました。

鋼製パネル組立補強工法

■技術の概要
小型・軽量の補強パネルを人力で組み立て、既設RC柱との隙間にモルタルを充填することにより、高架橋柱やトンネル中柱の耐震補強を行う工法です。 本工法は、施工用の重機が不要で、現場での溶接・塗装作業がなく、狭隘な場所での補強工事に適しています。特に、高さ方向に分割して施工できるため、施工時間が制限されるトンネル中柱の補強工事に有効です。

出典: 『鉄道ACT研究会 | 新技術紹介』<http://rail-act.org/tec/tec_13_26.html> -2020年3月2日閲覧

つまり、元からあった柱に耐震補強を目的としてパネルを張っているようです。この四角の凹みは、パネルをはめ込むための突起の部分なのでした。

鋼製パネル組立補強工法は、もともと高架橋柱への適用を前提として開発された工法でした。重機が不要で人力で施工できる、溶接も不要と施工が比較的行いやすいといった理由から、今回のような地中構造物の中柱補強や開削トンネルの線路間にある柱の耐震補強にも採用されています。 2)

また、施工実績に「大阪市営地下鉄」の記載があったので間違いないと考えます。鋼製パネル組立補強工法は、JRの駅や東急電鉄といった関東・関西の私鉄、東京メトロでも実績があります。3)

[参考文献]
1)『大阪メトロ乗降客数ランキング【2018年最新版】 | Osaka-Subway.com』<http://osaka-subway.com/post-18551/>-2020年3月2日閲覧

2) 高倉鉄也・小里好臣・井上善広・味田二朗・佐藤清・坂平佳久: 鉄道営業線における既設開削トンネルの耐震補強の計画と施工、土木建設技術発表会2011、2011年11月15日<http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00984/2011/2011-0127.pdf>-2020年3月2日閲覧
3
)『鉄道ACT研究会 | 新技術紹介』<http://rail-act.org/tec/tec_13_26.html> -2020年3月2日閲覧

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