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東京メトロの地下鉄博物館に行ってきた

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行ってきた、というか行ったのは2023年のことなんですが、バタバタしていて(?)記事にしていなかったので、今さらですがアップ。

東京都江戸川区の東京メトロ葛西駅高架下に、東京メトロが運営する日本では珍しい地下鉄の博物館があるので行ってきました。

車両

国指定重要文化財になっている、地下鉄車両1001号車です。1927年、東洋初の地下鉄として上野~浅草間(今の銀座線ですね)を走行した車両です。1)

こちらは丸ノ内線301号車です。

シールドトンネルの実物大展示

迫力ある単線シールドトンネルの展示です。大きいね。

シールドトンネルがどうなっているのか、間近で観られることはないので、興味深いです。鉄筋コンクリートセグメントもかなり近い位置から見ることができます。

実物大で建築限界(建築定規)の大きさを確認することができます。青色が建築限界(建築定規)、その内側にある黄色が車両限界(車両定規)です。ホームや地下鉄の側壁はこの建築限界に支障しない位置に造られます。

信号機です。6番は列車無線用誘導線です。

連絡送電線の入っているトラフです。

7番は防振まくら木(振動が低減できるマクラギ)、17番はもちろんレール、18番は軌条絶縁装置です。

15番はインピーダンスボンド(隣接する軌道回路どうしを接続する設備)2)、16番は高圧配電線(の入っているトラフ)です。

こんな感じで丁寧な説明があり、勉強(?)になります。

地下鉄技術の紹介

この博物館の特徴は、何といっても地下鉄建設技術の紹介展示です。さすが、日本最大の地下鉄事業者である東京メトロ。

トンネル技術に特化した展示たち

大変リアルな模型があります。御茶ノ水駅周辺の模型。丸ノ内線が真上のJR線(中央線・総武線)を支えながら建設されたという展示です。いや、マニアックですねぇ。好き。

東京駅~有楽町駅間の東海道線・山手線・京浜東北線と交差する丸ノ内線トンネル。

通常、絶対に見ることのできない高架橋の杭の模型もあり、なかなか濃い展示であります。

開削工法の解説

開削トンネルの建設方法の展示です。かつての地下鉄はこの開削工法が主流で、現在でも駅の建設では多用されています。

シールド工法(シールドトンネル)の解説

現在の地下鉄の主流であるシールドトンネルの解説。東京の地下鉄では1957年に丸ノ内線国会議事堂付近で採用されたのが最初です。

なお、日本で最初の採用事例は1917年に秋田県にある羽越線の折渡トンネルです。3)

泥水式シールド工法の設備の模型です。

たくさんの機械が。。。

シールドトンネル、といってもたくさんの種類があるんですねぇ。

半蔵門線 永田町駅のメガネシールド模型で、2本の単線シールドを繋いだ構造となっています。

Osaka Metro谷町線も同様の構造です。

【駅探訪-016】谷町線 阿倍野駅
シリーズ「駅探訪」。 大阪メトロの各駅の写真を紹介していく記事で、撮影などでふらっと訪れた駅についてあれこれ掲載していく、駅紹介的なシリーズ

東京メトロのジオラマ

東京メトロの車両が走る模型「メトロパノラマ」です。通常の鉄道模型よりも大きめの車両となっており、見やすいです。いやー、複雑で良き。

国内外の地下鉄

日本と世界の地下鉄の紹介です。

おわりに

鉄道の博物館ではありますが、車両や鉄道システムだけでなくトンネル建設技術に特化した展示も多く、かなり濃い内容も満載の博物館でした。また行きたいです、本当。

アクセス

都内ですが東京都心からは離れたところにあります。最寄りの葛西駅まで、東京駅にほど近い大手町駅から電車(東西線)で約20分です。

・東京メトロ東西線「葛西駅」すぐ
・都営バス・京成バス「葛西駅」バス停

地下鉄博物館(ちかはく)
地下鉄博物館(ちかはく)は、地下鉄の歴史から最新技術まで『みて・ふれて・動かして』学習できる参加型ミュージアムです。

[参考文献]
1)『日本初の地下鉄車両1001号車 ~国の重要文化財指定へ~』<https://www.n-sharyo.co.jp/business/tetsudo/topics/tp170310.html>-2025年9月24日閲覧
2)『鉄道信号製品の働き | 大同信号株式会社』<https://www.daido-signal.co.jp/product/product_animation.html>-2025年9月24日閲覧
3)『公益社団法人 土木学会 ものしり博士のドボク教室 -シールドトンネルは大活躍』<https://www.jsce.or.jp/contents/hakase/tunnel/tunnel05.html>-2025年9月24日閲覧

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