以前、Twitterで「ある程度地理に自信がある人でも、知らない地域のバスに乗るのは躊躇する。バスを使ってどこかへでかけるのはスキルがいる」とつぶやいたことがあるのですが、そのつぶやきに対したくさんのリプ(コメント)を頂きました。
そのリプも含めて、バスを使ってどこかへでかける際に必要なこと、スキルが必要なこと、難しいことをメモしてみました。
なお、上記の内容をつぶやいた理由ですが、207さんの下記のつぶやきを見たのがきっかけです。
「この先の絶対的場所がわからない」のがバスを敬遠する理由だなと感じた中もず駅前…
— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) September 10, 2022
路線図は相対的なものなので、マップで調べても広域地域名のどこかに止まるとしか把握できないんですね pic.twitter.com/hvi7d485Zr
どんなスキルが必要か
私が思う、バスを使ってどこかへでかけるのに必要なスキルはこちらです。
- そもそも地理に詳しい
- 方向感覚が優れている
- 地図が読める(路線図が読める)
- バスに対する一種の感が働く(同じ行先でも経由違いがある、バス停名が更新されていない可能性がある、バス停が複数ある、往路と復路でバスが運行するルートが異なる、バスは旧道を走るケースが多い、、、などなど)
- 地図アプリ、乗換検索アプリ、バス事業者のホームページ等を見比べて使いこなす
- 行程を組む際に時間的余裕を確保してすること
- バスが遅れた場合の対処方法を事前に用意できる
- バスが遅れた場合にとっさに別ルート(別のバス路線 or 鉄道利用 or 歩き)を思いつくこと
- バスの時間に合わせて移動するという覚悟
ザっと思いつくのはこんなところでしょうか。何これ、かなりハードル高くないですかねぇ
スマホで簡単に情報が得られる、バス会社の情報が見れる、Yahoo!地図や路線検索、Google mapでバスの情報モデルようになったので、昔よりはだいぶハードルは下がったですが、それでも土地勘のないエリアのバスにのるのは厳しいですよね。入念に調べてからじゃないと。フラっとは無理
— ぶるーばーど@旅とまちなみとパインどうでしょう~ (@pinenoame) September 10, 2022
メモ
路線バスを旅程に入れる難しさは「ほぼ定時で走るバス」と「遅延する可能性があるバス」と「その区間だけで乗ったら、時刻表より5~10分は”絶対に”遅れて走ってるバス」があり、これを判別しなければならない
— しーさいど@12/30西き29b (@SeasideExp) November 22, 2022
これじゃ公共交通機関嫌
— くにさん (@2000yen_doujin) September 10, 2022
面倒くさいからレンタカー
あたり前
しかもコミュニティバス化でさらに複雑怪奇化
マニア向け難易度高めはご褒美としても
一般観光客にはますます厳しい世界
鉄道廃止してバスにすればいいと言う理論があるが、観光や旅で来ようと思う人のバスの壁の一つはこれ。バス転換した時点で地域インバウンドが失われます。
— antirns(旅は投資、旅行は消費、旅人的国際政治学者) (@antirns) September 11, 2022
無理ですね。鉄道は線路上しか走らないから走る場所は限られているけれど、バスは道路上ならどこでも走る可能性はあるし、なによりもネットなどで得られる情報が常に最新・正確なモノとは限らない。この世の中でバス会社のサイトの記載内容は、もっとも疑わしい・古くて役に立たない情報の一つ(^^;)。
— 松本哲堂@風雅松本亭 (@MatsumotoThe) September 10, 2022
時刻表の巻頭地図みたいな路線図がないと路線が「見通せない」んですよ。バス会社によっては路線図自体がないところもあるし。
— みながわ⛴️あおい (@Minagawa_Aoi) September 10, 2022
博多(ターミナル)〜天神(繁華街)でも思いましたが、バスは
— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) April 8, 2018
☑️乗り場が複雑
☑️間違えた時に帰って来られるかわからない
☑️鉄道路線図に表示されにくい
☑️所要時間がわからない
☑️バス固有のローカルルール(後乗り前乗り)
などで、やはり観光客には不便だなあと先日感じました…
観光客(ユーザー)の目線に立つこと
鉄道や路線バスのネットワーク上にある観光地の中には、公共交通でアクセスできることが観光客に知られていないことや、初めて利用する公共交通に対する「不安」や「わかりにくさ」などが影響し、観光客を十分に取り込めていないという課題が存在する。
出典)『観光と地域交通 – 観光と地域交通に関する研究会 報告書 令和2年7月』一般財団法人 運輸総合研究所、p.41 <https://www.jttri.or.jp/research/traffic/0731kanko_chiiki_houkokusho.pdf>-2023年5月5日閲覧
観光客のニーズとしては、何ら知識や土地勘がない地域においてでも、的確に目的地に到達することであるが、既存の交通手段が存在していたとしても、それがしっかりと観光客に伝わっていないことがある。このため、地域住民に加え、観光客も意識し、利用の多い路線を抽出した路線図の作成・掲出や路線・系統のナンバリング、行先のわかりやすい表示、多言語化などを通じて、現在運行している交通手段を利用者にわかりやすく情報提供すべきである。
出典)『観光と地域交通 – 観光と地域交通に関する研究会 報告書 令和2年7月』一般財団法人 運輸総合研究所、p.49 <https://www.jttri.or.jp/research/traffic/0731kanko_chiiki_houkokusho.pdf>-2023年5月5日閲