アニメ化・映画化までされた大人気漫画「五等分の花嫁」。週刊少年マガジンで2017年~2020年の間に連載されていました。
その中で、(ネタバレになるので詳しくは書きませんが)主人公の風太郎と四葉が京都で一緒にバスに乗るシーンがあります。
漫画だと10巻の中盤、アニメだと2期(五等分の花嫁∬)の11話です。ストーリーご存じの方は印象的なシーンですね。
このバスですが、実は実在するバス路線(がモデル)になっています。
京都市バス 南5号系統
原作の漫画の方ではあまり明確には書かれていませんが、アニメの方は明確に描かれています。その風太郎と四葉が一緒に乗ったバスとは、京都市バス 南5号系統(京都駅~竹田駅東口を結ぶバス路線)です。
アニメではバスの正面で行先方向幕に、「師団街道 稲荷大社 京都駅 南5」と表示されています。これは実在するバス路線なのです。
稲荷大社前バス停の京都市バス路線図です。南5号系統は、稲荷大社前バス停から北行きのバスに乗ると、七条京阪前を経由して京都駅前に行くことができます。風太郎と四葉は稲荷大社前からバス乗りました。
ストーリーでも、伏見稲荷大社から降りてきてホテルに戻るようなシーンであり、風太郎たちが宿泊しているホテルは京都駅西側、堀川通にあるリーガロイヤルホテルのようなので、実際の行程とも合致しています。
バス停には「京阪バス」と描かれているが
原作漫画およびアニメでは、バスの乗る前にバス停が出てくるのですが、そのバス停には「京阪バス」と書かれています。
なので京阪バスと思った方もおられると思いますが、実はアニメでは後に黒色のボードが描かれておりこの黒色のボード京都市バスの待合スペースの看板となっていて、このバス停には京阪バスと京都市バスの2つが発着しているのです。(ちなみに奥のソーラーパネルが付いたバス停が本来の京都市バスのバス停標柱です)
実はこの稲荷大社前のバス停からは京都市バス南5号系統だけでなく、京阪バスも6A経路でも京都駅まで行くことができるので、原作漫画の場合はどちらのバスに乗ったか判別できません。原作漫画で京阪バスのバス停標柱が描かれていたことから、原作漫画では京阪バスに乗ったことになっているかもしれませんが、断定できません。また、漫画連載当時は京都市バスの急行105号系統も運行されていたようなので、そっちに乗ったのかもしれません。
一方、アニメでは前述のとおり「師団街道 稲荷大社 京都駅 南5」の行先方向幕が描かれており、バスの車体も京都市バスのカラーなので、アニメでは京都市バス 南5号系統に乗車したのは間違いないことになっています。
風太郎と四葉は、その前にバスに乗った三玖と五月を追いかけてバスに乗ったので、京都市バス南5号系統が昼間1時間に2本(30分間隔)しか運行していないことを考えると、ちょっとした時間差で追えたのは三玖と五月は京阪バス6A経路か京都市バス急行105号系統どちらかに乗って京都駅に戻ったのかもしれませんね。
車窓から見えた川
車窓に移る川ですが、これは京都で有名な鴨川です。
四条大橋とか五条大橋の下流にあたります。
アニメでは橋とバスと川が一緒に移るシーンがありますが、これは七条京阪バス停付近です。橋は七条大橋で、ちょうど京阪電車の七条駅の真上にあたります。
ちなみに、バスが七条大橋に近づくと、京阪七条駅の出入り口や街路樹でバスが隠れてしまうのですが、アニメでは出入口や街路樹が削除!削除!されて、バスがはっきり見えるようになっています。
最後に京都駅の北側(烏丸口)にある京都タワーがアニメで写っているので、終点の京都駅で降りたのは間違いないと考えます。
ちなみに
バス停は原作通りの京阪バスだったけど、四葉と風太郎が乗ったのは京都市バスの南5系統で何故か後のシーンで急行105系統に変わってたw#五等分の花嫁 pic.twitter.com/cVnG1WuPbZ
— EXP205 (@kc1788) March 19, 2021
Twitterで、EXP205さんが、最後のシーンで南5号系統が急行105号系統に入れ替わっていたとつぶやきがありました。これは気づきませんでした。
このシーンでは烏丸通をバスが走っていることになりますが、南5号系統は塩小路通経由で京都駅で向かうため烏丸通は経由しないことから、これは確かに変ですねw
参考文献
1)『京都市交通局:(お知らせ)令和4年3月実施の市バス・地下鉄新ダイヤについて』<https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000293856.html>-2023年1月8日閲覧