ちょうど100年前(1923年:大正12年)の8月頃の大阪周辺の鉄道路線図を作ってみました(クリックすると拡大します)。駅名など自信がない箇所が多数あり、あくまで推定です。。。
この路線図を作成したきっかけは、以前大阪歴史博物館に行った時に、施設内に大正時代か昭和初期ぐらいの大阪の地図が壁に展示してあったことです。地図に鉄道も描かれており、この時代の鉄道路線図を作ったら面白いのではないか??と思ったのがきっかけです。キリがいいので、ちょうど100年前の1923年8月の路線図を作ってみました。
この路線図を作成して驚いた点として、南海はほぼ100年前の時点で現在の路線網をほぼ作り上げていたところです。さすが、「純民間資本」としては現存する日本最古の私鉄、というところでしょうか。
1923年8月の時点では、まだ新京阪鉄道の天神橋駅(現・天神橋筋六丁目駅)も存在せず(天神橋駅の開業は1925年)、今の近鉄大阪線も足代駅(現在の布施駅)~八尾駅の開通も翌年1924年の開業です。
現在の阪和線となる阪和電鉄の開業も1929年なのでまだ存在しません。
一方で、片町線(現在は愛称・学研都市線で呼ばれることがほとんど)は1923年の時点で存在していました。片町線の歴史は古く、今から128年前の1895年に片町駅~四条畷駅が開業しているぐらいです(最初は私鉄の浪速鉄道として開業)。
このように、後発で誕生した阪和線を除けば、現在のJR線は明治時代の時点でほぼ路線網が確立していましたね。
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今回作成した路線図は、下図の現在の大阪鉄道路線図がベースとなっています。
参考文献
・近畿日本鉄道100年のあゆみ 鉄軌道線の推移(大正6年4月~大正15年3月) – 近畿日本鉄道<https://www.kintetsu.jp/kouhou/pdf/history/map02_01.pdf>-2023年5月1日閲覧
・Wikipedia<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8>-2023年8月7日閲覧