(2014.6.17追記)
※当記事で紹介している大阪市バス105号系統は2014年4月1日に廃止になりました。ここでは記録のため、記事を残しています。
京阪天満橋駅の直上にある商業施設「京阪シティモール」の北側、大川(旧淀川)に面した景色のよい場所に八軒家浜船着場があります。
ここから、水都大阪を巡る船旅ができます。
しかし、船だけではありません。バス乗り場からは、古代・近代の歴史ある大阪の中心部めぐりができる、大阪市バス 105号系統「なんば行」のバスも出ています。
京阪シティモール1階から出るバスに乗り込んでみると、バスは1時間に1本ながらお客さんはそこそこ乗っている。
バスは発車すると、少し川沿い少し走り土佐堀通へ。交差点をバスは右に曲がるが直進は急な坂になっている。ここが、上町台地の先っちょというのがわかり、この道が熊野三山へ至る熊野街道である。天満橋の八軒家浜が熊野詣の起点だ。
バスは土佐堀通を少し走り、天神橋の南詰を左折し松屋町筋に入る。天神橋は浪華三大橋の一つ。
日本一長い商店街「天神橋筋商店街」の名前の元となっており、橋の北側には大阪天満宮(天神さん)がある。
松屋町筋は、3~5車線ある南行一方通行の道路。道路上の車すべてがスイスイと同じ方向に向かって走っていく。この松屋町筋をバスは快適に南下していく。
1時間に1本の運行だが、バスの時間をちゃんと調べているのだろうか、バス停バス停で結構お客さんが乗ってくる。満席になることもしばしば。お年寄りの方が多いが、ベビーカーを持った子供連れの方も結構多い印象。地下鉄駅から少し離れているエリアだけあって、重宝されているのだろう。
しばらくは商店や会社などの中小のビルが両側に並んでいるが、中央大通を越えると雰囲気が変わってくる。
両側の歩道にアーケードが付き、人形やおもちゃなどが並ぶ商店街になっていく。松屋町筋商店街だ。
夏は花火や浮き輪、冬はクリスマスツリーといった時期によってラインナップが変わるので、季節感を感じることができる。
長堀通との交差点が松屋町。東側は、戦災をまぬがれ歴史的価値の高い建物や町の風景が残る空堀で、近年は長屋や古い民家を改装したオシャレなお店が増えてきてる注目のエリアだ。
[関連記事]
・ [大阪] 商店街あり、長屋あり、坂ありの松屋町・空堀界隈 (2013.9.25)
千日前通と交差する下寺町交差点でバスは右折する。さらに松屋町筋を進むと下寺町という、日本有数の寺院密集地なのだがこのバスは繁華街の千日前・難波に向かって進んでいく。
中央に阪神高速の橋脚がある千日前通を進んでいくと、人通りが多くなっていく。
右手には橋脚ごしに国立文楽劇場、左手には大阪の台所「黒門市場」が見える。堺筋との交差点は「日本橋一丁目」で、昔から日本一と略される、おめでたい場所だ。
バスは、大阪一の繁華街「ミナミ」へ突っ込んでいく。次第に少し道路も渋滞気味となる。なんばと道頓堀を結ぶ「戎橋筋商店街」はとにかく人が多くて賑やかだ。
バスは御堂筋を左に折れ、大正8年・久野節設計の高島屋の前で終点となる。
たった200円で、歴史あるエリアから大阪一の繁華街へと観光が楽しめます。
なんばを起点に堺筋を経由して天満橋へ至る反対のバス路線もあります(こちらも105号系統・復路です)。
地下鉄では見ることのできない、大阪の風景。ぶらりとバスに乗ってみると、いつもと違う大阪を感じることができるのでは??
■大阪市営バス 105号系統(天満橋→なんば)
発着は天満橋駅直上の京阪シティモール北側から。1時間に1本。200円
⇒路線図はこちら
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