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[メモ] 公共交通が不便だと観光客が来ない?

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沖縄には、那覇市のモノレール以外鉄道はありません。

 運転に⾃信があったり同⾏者が運転したりする場合は、半数以上が沖縄旅⾏に⾏きたいとするが、運転免許がない場合やレンタカーの運転に⾃信がない層は、「当分の間、沖縄へ旅⾏することはないと思う」の回答割合が⾼くなる。選択肢が限られる県内の交通⼿段がネックとなり、沖縄を旅⾏先に選ばない⼀因になっていると考えられる。

出典)『⾞社会の沖縄へ旅⾏「当分ない」 ⾞離れする10〜30代
が敬遠 調査で判明 移動⼿段で運転に抵抗感』<https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/911927>-2022年2月18日閲覧

鉄道や路線バスのネットワーク上にある観光地の中には、公共交通でアクセスできることが観光客に知られていないことや、初めて利用する公共交通に対する「不安」や「わかりにくさ」などが影響し、観光客を十分に取り込めていないという課題が存在する。

出典)『観光と地域交通 – 観光と地域交通に関する研究会 報告書 令和2年7月』一般財団法人 運輸総合研究所、p.41 <https://www.jttri.or.jp/research/traffic/0731kanko_chiiki_houkokusho.pdf>-2023年5月5日閲覧

インバウンドの交通手段は鉄道・バスが主流

出典)『分析例:訪日外国人の利用交通機関に関する傾向』< https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001334786.pdf >-2023年5月4日閲覧
出典)『分析例:訪日外国人の利用交通機関に関する傾向』< https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001334786.pdf >-2023年5月4日閲覧

ただ、レンタカーを使いづらいからレンタカーの分担率が低いのか、行きたい観光地が鉄道・バスで行ける場所だから鉄道・バスの分担率が高いからなのかは、はっきりしていません。

現に、鉄道が十分に整備されていない沖縄では、レンタカーの分担率が高いという事実があります。

結局、観光地が魅力かどうかでは?

バス事業者からの視点ではないが、インバウンドが増えたとは言え、いまだに圧倒的に日本人の観光客が多く、かつ、インバウンド客に比べ日本人観光客は自ら又は同伴者が運転できる可能性が高いという実態を前提にすると、地域交通が十分でない観光地は、宿泊施設等の自らの送迎バスなどを除いたアクセスとして、自家用車やレンタカー、運転できなければタクシーを念頭に置いているというのが現実ではないか。

出典)『観光と地域交通 – 観光と地域交通に関する研究会 報告書 令和2年7月』一般財団法人 運輸総合研究所、p.29 <https://www.jttri.or.jp/research/traffic/0731kanko_chiiki_houkokusho.pdf>-2023年5月5日閲覧

また、観光地へのバス路線のアクセスの充実で観光客が増えるというより、観光地の魅力(及びその周知)が高まれば観光客が増加し、当該増加に従ってバス路線のアクセスが充実されるという順序だと思われる。

出典)『観光と地域交通 – 観光と地域交通に関する研究会 報告書 令和2年7月』一般財団法人 運輸総合研究所、p.29 <https://www.jttri.or.jp/research/traffic/0731kanko_chiiki_houkokusho.pdf>-2023年5月5日閲覧

しかし、現状において、バス事業者側も観光客へのわかりやすい案内誘導やダイヤなどの点では工夫の余地が大いに残っていると思われる。

出典)『観光と地域交通 – 観光と地域交通に関する研究会 報告書 令和2年7月』一般財団法人 運輸総合研究所、p.29 <https://www.jttri.or.jp/research/traffic/0731kanko_chiiki_houkokusho.pdf>-2023年5月5日閲覧

観光客の視点で言えば、観光客の目的は観光資源であり、あくまで手段である観光交通だけを整備しても観光客が増加するわけではない。交通事業者側と観光地側、地域の行政も連携した形での議論が必要不可欠である。

出典)『観光と地域交通 – 観光と地域交通に関する研究会 報告書 令和2年7月』一般財団法人 運輸総合研究所、p.39 <https://www.jttri.or.jp/research/traffic/0731kanko_chiiki_houkokusho.pdf>-2023年5月5日閲覧

タクシーをもっと活用してみては?

【観光地におけるタクシーの更なる活用】

輸送需要が小さい地方部の観光地において、観光客が一定の距離を周遊するためには、バスという大量輸送サービスではなく、タクシー、レンタカーや自家用車を活用することが現実的となる。

こうした中、タクシーは、多様なニーズに応じたドア to ドアの輸送を提供することができるオンデマンド型の公共交通として重要な役割を担っている。タクシーの特性を生かし、地方部観光地を中心に、交通機関が十分でない場合における観光客の移動ニーズに対応できるよう制度の柔軟化を検討すべきである。

出典)『観光と地域交通 – 観光と地域交通に関する研究会 報告書 令和2年7月』一般財団法人 運輸総合研究所、p.51 <https://www.jttri.or.jp/research/traffic/0731kanko_chiiki_houkokusho.pdf>-2023年5月6日閲覧
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