先日、A4の紙を折らずに郵送しようとした時のことである。
A4が折らずに入る角形2号を使って郵便を送ることにした。
切手は何円分いくらだろう、とネットで調べた。
日本郵便の「定形郵便物・定形外郵便物の料金」のページを調べると、表に定形郵便物の25g以内の料金が82円、50g以内の料金が92円と書かれている。ここは、1枚なので明らかに25g以内とわかる。
そして、角形2号は定形郵便物なのだろうかと気になった。
定形郵便物ってこんなに大きかったかなぁと、違和感を少し感じた。
すると、前述表の下あたりに「※規格内は、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内とします。」と書かれている。
角形2号を定規で図ると、長辺34cm以内、短辺25cm以内であることがわかった。
もちろん、厚さは1cmもない。
よし、定形郵便物で切手は82円だと確信したのである。
そして、郵便ポストに角形2号を入れようとすると、
差出口に入らないのである。
???
定形郵便物って、すべて郵便ポストに入るんじゃなかったっけ。
窓口持ち込み?うん?と混乱した。
すぐさま、スマホで再度、日本郵便のHPを調べた。
先ほどのページをよく見ると、
「※規格内は、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内とします。」というのは、定形外郵便物の表題の下に書かれていたのである。
そう、定形郵便物の料金表と「※規格内は、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内とします。」の間には、「定形外郵便物」の文字があったのである。
つまり、定形外郵便物の中でも、また規格内と規格外に分かれており、規格内のものは「長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内」ということである。
つまり、 「※規格内は、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内とします。」 というのは定形郵便物の説明ではなかったのだ。
定形外郵便のうち規格内の50g以内の郵便料金は120円である。
そのため、既に貼っていた82円に38円分の切手をさらに付け足して窓口で郵便と出すことになった。
直感を信じるべきか
このような常識的は話で何をやっているのだと突っ込まれるかもしれない。
確かにマヌケな話ではあるのだが、ここで重要なのは、当初感じていた「角形2号は定形郵便物なのだろうかと気になった。定形郵便物ってこんなに大きかったかなぁと、違和感を少し感じた」というところだと考えている・
この違和感と言う名の「直感」を信じ、疑いの目を持って、日本郵便のホームページを見ていたら、書かれているサイズは定型郵便物のサイズではない、とすぐ見抜けたハズである。
思い返してみると、仕事でミスした時は、仕事を進めていて、うん?なんかコレ、違和感あるな、、、と思いながらそのままやってしまった場合に生じていることがよくあるのである(もちろん、知識・経験不足等でまったく何も気づかずにミスをする時も多々あるのだが)。
もちろん、直感が正しいと思い込むのもよくない。
よく、直感を信じろ!と言われたり書かれていたりするのだが、どうも精神論に近い部分もあると考える。論理ではなく直感だ!と。特に何かバイアスがかかっていたりすると、その直感は信用性が低くなってしまう。
”人間は脳の仕組み上、本質的に思い込みの虜であり、そう簡単に思い込みから逃れることはできない。 だからこそ「自分は知らず知らずのうちに、思い込んでいる」との健全な自己批判ができなければ、簡単に「頭の悪いやつ」になってしまう。「思い込みは、無能の始まり」だ。”
出典:思い込みは、無能の始まり。 | Books&Apps
”私たちは、世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがままの世界を見ているのであり、自分自身が条件づけされた状態で世界を見ているのである。……(中略)……相手と意見が合わないと、相手のほうが間違っていると瞬間的に思う。”
出典:完訳 7つの習慣 特装版 人格主義の回復、P.27
しかし、違和感を感じたという直感は、ある程度信用した方がいいのではないか。
そこで論理的に分析、調査することもできるし、熟考した結果、問題なければそれはそれでいいし。
もちろん、過剰に警戒し違和感を感じすぎて、先に進めなくなることも、もちろん問題ではあるのだが。
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