今年の4月に廃止になった西淀川区の歌島橋バスターミナルに続いて、9月21日に港区の弁天町バスターミナルが廃止されることが発表されました。
■弁天町バスターミナルとは
地下鉄中央線「弁天町駅」と再開発施設「ORC(オーク)200」の間にある、大阪市バスのバスターミナルです。
JR大阪環状線の「弁天町駅」も直線距離では近くにありますが、、JRの駅からは国道43号線の地下道などを経由する必要があり、アクセスが少し不便です。
バスの出入り口のある、北側の道路からみた弁天町バスターミナルです。
バスターミナルは大阪市教育センターと同居している形になっています。建物の1階が弁天町バスターミナルです。
中央線の弁天町駅西改札と直結しています。
バスターミナルの北側にある、ORC200です。大阪府では6番目に高いビルです。
バスターミナル北側の様子。バスの操車場が併設されています。
バスターミナル内部には、待合室、自動販売機、トイレがあります。
バス停は降り場を含めて、4箇所あります。
国道43号線・阪神高速西大阪線と中央大通・阪神高速大阪港線の交差する「弁天町駅前」交差点の角に、バスターミナルがあります。
弁天町バスターミナル廃止直前の系統は、以下の4つです。
・44系統:弁天町バスターミナル~八幡屋3丁目
・51系統:弁天町バスターミナル~天保山
・84系統:弁天町バスターミナル~なんば
・98系統:弁天町バスターミナル~大正区役所
バスターミナル廃止に伴い、代替のバス停(弁天町駅前バス停)が周辺に設置され、バス路線の統合などが行われます。
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■歴史
ネットで調べた限りでは1984年に開設されたようで、今年で開設30周年。詳しいことはわかりませんが、当時このエリアでは、弁天ふ頭(当バスターミナルから北西に600m程、かつての大阪の海の玄関口でありフェリーターミナル)と弁天町駅の2箇所を発着していたバス路線を集約する形で、当バスターミナルが開設されたようです。
1995年2月の市バス路線図です。当時は、以下の系統が発着していました。
・特44系統:南港バスターミナル行き
・特61A系統:八幡屋経由天保山行き
・特61B系統:境川行き
・幹線84系統:地下鉄今里行き
・支線98系統:大正区役所前行き
・幹線99系統:酉島車庫前行き
・支線105系統:石田3丁目経由第三突堤前行き
・支線106系統:市岡経由第三突堤前行き
その後開設された路線としては、107系統(弁天町バスターミナル~天満橋、2008年10月廃止)、44系統(弁天町バスターミナル~ポートタウン東駅前、2014年4月廃止)がありました。
現在は廃止された44系統のポートタウン東駅行きです(2013年撮影)。
■バスターミナルの廃止が続いている
大阪市バスのバスターミナルは、大阪駅前やなんば、天満橋などがありますが、ここ数年でバスターミナルが相次いでいます。
・南港バスターミナル(住之江区、2011年廃止)
・横堤バスターミナル(鶴見区、2013年廃止)
・歌島橋バスターミナル(西淀川区、2014年廃止)
▲廃止され、鉄骨だけが残る南港バスターミナル(2014年3月撮影)。
現在、大阪市バスでバス停名として「バスターミナル」が付くバスターミナルは生野区の北巽バスターミナルと平野区の出戸バスターミナルの2つだけです。
このうち、出戸バスターミナルは去年末にエレベーターが新設され、現在でも13の系統が発着する平野区のバス交通の拠点となっているため、廃止はないと思います。
しかし、北巽バスターミナルは、現在2系統しか発着していません。しかも、北巽バスターミナルの真横を走っているのにバスターミナルを経由しないバス(19系統)があるといった扱いを受けているため、こちらは廃止が近いかもしれません。
■おわりに
地方部に限らず、都市部でもバス交通の衰退が著しくなっています。かつてはバスの先進的な装備やサービスを取り入れていた大阪市バスも、時代の波に飲み込まれているようです。
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