▽鉄道遺構・再発見 Rediscovery–A Legacy of Railway Infrastructure – LIXIL
▽梅田で「鉄道遺構・再発見」展 全国各地の美しい廃線跡を紹介 – 梅田経済新聞
グランフロント大阪の南館・12階のLIXILギャラリーで8月18日まで開催されている、「鉄道遺構・再発見」(REDISCOVERY – Legacy of Railway Infrastructure)展を見に行ってきました。
全国の廃線になった鉄道遺構に焦点を当てた、写真展。とても気になっていたので、見にいきました。
■魚梁瀬森林鉄道がすごかった
高知県東部の中芸エリアの山間部にかつて張り巡らされていた、魚梁瀬(やなせ)森林鉄道。土木写真家の西山芳一の写真と、当時の映像が紹介されていました。木材を運ぶための鉄道なのですが、「命の保証はしない」という条件で地域の人の生活の足にもなっていたそうです。
林業で栄えた魚梁瀬地区は、現在は魚梁瀬ダムにより水没し(その際に森林鉄道も一部水没)、森林鉄道も廃止になっています。しかしながら残ったトンネルや橋などは、「旧魚梁瀬森林鉄道施設」として2009年に重要文化財に指定されたそうです。遺産を巡るボランティアガイドツアーもあるそうなので、遠いですがぜひ行ってみたいと思いました。
■鉄道遺構 14点を紹介
以前見に行ったことのある、士幌線・タウシュベツ川橋梁(北海道上士幌町)やめがね橋の名で知られる旧信越本線・碓氷第3橋梁(群馬県安中市)の写真もありました。
▲水位が上昇している時期ですいませんのタウシュベツ川橋梁(2012年9月撮影)
その他には、足尾銅山の鉄道施設や、貴重な土木遺産「鋼トラス橋」を再利用した霞橋(横浜)、赤レンガが斜めにゆがんで積まれている「ねじりまんぼ」、複線化が未成になり中途半端なのが逆に面白い(珍しい)「下駄歯橋梁」、現在遊歩道として活用されている横浜臨港線の写真などが展示されていました。
特に、横浜臨港線はみなとみらいの近くで訪れやすいので、こっちも行ってみたいと思いました。
■おわりに
展示数は少ないですが、無料とは思えない濃さのある展示でした。
大阪のLIXILギャラリーでの展示は、8月18日までだそうですが、東京でも2015年9月3日~11月21日に開かれるそうです。鉄道に詳しくなくても(おそらく)楽しめるものだと思います。機会があればぜひ行ってみてはいかかでしょうか?
▽鉄道遺構・再発見 Rediscovery–A Legacy of Railway Infrastructure – LIXIL
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