
戦前の1920年代から1980年まで数多くの建築物を設計した村野藤吾。主に近畿地方を主として設計を行った村野藤吾ですが(→「過去記事」)、大阪市阿倍野区に事務所を構えていました。この「村野・森建築事務所」ですが、2017年12月にリノベーションされ、カフェに生まれ変わりました。

あべのキューズモールやあべのandの近く、幹線道路であるあべの筋(府道30号大阪和泉泉南線)から東に少し入ったところにあります。

入口付近。カフェの看板が間接照明で浮かび上がっています。
1階がカフェとバー、2階がインテリアショップとなっています。3階や地下1階もあります。
友安ブレンドと自家製のケーキ。村野藤吾の建築雑誌を読みながら、ゆったりと楽しみました。
2階はDIY・インテリアのショップが入っています。このリノベーション後に入居したお店、大阪・八尾の企業だったんですね、友安製作所(東京から来たお店かなと、勝手にイメージしてました、、、)、本社が久宝寺駅前にあるそうです。また、東京・浅草橋にも友安製作所のオフィスとカフェがあるそうです。
村野藤吾の建築
先日、大阪くらしの今昔館で開催されている「特別展 大大阪モダニズム」を見に行って知ったのですが、戦前、道頓堀にはランドマーク的存在で「キャバレーアカダマ」。実は、村野藤吾の建物だったんですね。
キャバレーアカダマは戦災でなくなったそうですが、その地には現在「コムラード ドウトン」というビルが建っています。かに道楽の隣のビルで、実はこれも村野藤吾設計のビルです。


全景の写真ではありませんが、このビルです。ぼてちゅう総本店の入っているビルです。
村野藤吾は、街に溶け込んでいる大小さまざまなビルを実は設計しています。西天満にある国道1号線に面するアールビル本館とか、東京・有楽町にある読売会館とか。
おわりに
最後に、村野・森建築事務所(現 友安製作所Cafe&Bar 阿倍野)とあべのハルカスのツーショット。

あべのハルカスに建て替わる前の近鉄大阪阿部野橋駅ターミナルビル(近鉄百貨店阿倍野本店)を改装したのも、村野藤吾でした(設計は久野節)。
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