平成29年度の大阪市営バスの系統別営業収支

大阪市のホームページに、平成29年度(2017年度)の大阪市営バスの系統別営業収支が公開されていたのでまとめてみました。

大阪市:報道発表資料 平成29年度自動車運送事業会計・高速鉄道事業会計の決算概要を公表します

乗車人員と営業収支状況

縦軸に乗車人員(一日あたりの人数)、横軸に年間の営業損益(年間の収支)をとってグラフにしてみました。
営業損益は、営業収益から営業費用を差し引いたもので、+(プラス)だと黒字、-(マイナス)だと赤字です。下図の△はマイナス、つまり赤字を示します。

図からわかる通り、大阪市バスでは34号系統(大阪駅前~守口車庫前)が乗車人員、営業損益どちらもダントツにトップとなっています。先日、大阪シティバスで深夜急行バスが試験的に導入されることになりましたが、その路線にこの34号系統が選定されたのも関係してるでしょうか。

大阪シティバスは2019年12月から2020年2月までの毎週金曜日、地下鉄終電後に、大阪駅前から守口車庫前行きの深夜急行バス「守口金曜深夜便」を試験的に運行するようです。

出典:【速報】大阪シティバス、守口行きの深夜急行バスを試験運行!LINE Payも導入 | Osaka-Subway.com<http://osaka-subway.com/post-18867/>-2019年11月11日閲覧

全86系統のうち、営業損益(営業収益)の黒字額が多い順にならべると次の通りになります(ベスト5まで)。

  • 34号系統:大阪駅前~守口車庫前(3億4980万円の黒字)
  • 71号系統:難波~鶴町4丁目 (2億135万円の黒字)
  • 62号系統:大阪駅前~住吉車庫前 (1億6200万円の黒字)
  • 88号系統:大阪駅前~天保山 (1億2412万円の黒字)
  • 4号系統:地下鉄住之江公園~出戸バスターミナル (1億806万円の黒字)

なお、乗車人員のベスト5は、営業収支状況と少し順位が変わります。

  • 1位:34号系統
  • 2位:71号系統
  • 3位:36号系統(大阪駅前~地下鉄門真南)
  • 4位:88号系統
  • 5位:37号系統(大阪駅前~井高野車庫前)

乗車人員が多いけど

注目したいのは、下図で赤丸を囲んだ次の4つの系統です。

  • 37号系統:大阪駅前~井高野車庫前
  • 55号系統:大阪駅前~鶴町4丁目
  • 73号系統:なんば~出戸バスターミナル
  • 43号系統:大阪駅前~酉島車庫前

いずれも、乗車人員が多いにもかかわらず赤字となってしまっている路線です。

特に悩ましいと考えたのは43号系統。大阪市バスの86系統あるうちの上位20位に入る乗車人員の多さにもかかわらず、営業損益は86系統中ワースト3位(5684万円の赤字)です。

この4つの系統、いずれも乗車人員が多いのは運行距離の長いロングランの系統であることも一つの要因だと思います。が、実際に利用客が多くいる系統であるため「赤字だからハイ、廃止なんてことは簡単にできないでしょう。そんなことしたら大変です(ちなみに37号系統は乗車人員ベスト5に入る、東淀川区の重要な足です)。

平成29年度時点では、市営バス(自動車運送事業)は黒字路線のおかげで赤字がカバーされて全体としては経常損益となっています。なお、このデータはまだ大阪市営バスの時代のものであるため、民営化され大阪シティバスになった現在ではどうなっているのかが気になります。

関連リンク

この記事でまとめたものは市営バスですが、地下鉄&ニュートラムについては、207さんの下記の記事で丁寧にまとめられているのでご紹介します。

2017年(平成29年)度の路線別営業係数が発表されていたのでまとめてみましたOsaka-Subway.com

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