岡山県真庭市の勝山は播磨国姫路と出雲国松江を結ぶ出雲街道の宿場町として栄えた歴史ある街です。土蔵や白壁、格子窓の古いまちなみが残ることから、1985年(昭和60年)に岡山県で初めて「街並み保存地区」に指定されています。1)
勝山の町並み保存地区は、JR姫新線 中国勝山駅から約300mの場所にあり、駅から徒歩圏内です。
まちなみの様子
古民家、蔵などを活用した工房、カフェ、ギャラリーが並んでいます。
街並み保存地区の中ほどには、郷土資料館があります。
勝山は「細雪」などを執筆した作家・谷崎潤一郎が第二次世界大戦中に疎開していた地でもあります。最初は同じ岡山県の津山に疎開していたそうですがその時は食べ物の確保に大変困ったそうで、勝山に移ってからは食料が手に入りやすくなったそうです。2)
日本酒「御前酒」などを醸造している蔵元辻本店。店舗兼主屋などは登録有形文化財に指定されています。3)
西側には辻本店のレストラン、ショップ、カフェもあります。
この勝山の町並み保存地区内で、司馬遼太郎が原作の映画「燃えよ剣」(主演・岡田准一さん)の撮影が行われたそうです
街並み保存地区の東側は高台になっています。
高台の上には武家屋敷があります。城下町勝山に残されている唯一の完全な武家屋敷です(現地の看板より)。
街並み保存地区に西側には旭川が流れています。旭川は蒜山から瀬戸内海側の児島湾に流れる一級河川で下流では岡山市中心部を流れています。
旭川のほとりには川船の発着場跡(高瀬舟船場跡)が残っています。
アクセス
鉄道
・津山駅よりJR姫新線に乗車(約46分)、中国勝山駅で下車し徒歩5分(約300m)
・新見駅よりJR姫新線に乗車(約51分)、中国勝山駅で下車し徒歩5分(約300m)
バス(高速道経由)
・岡山駅より中鉄北部バス勝山~岡山線に乗車(約1時間49分)、終点勝山で下車し5分(約300m)
車
・米子自動車道 久世インターより16分(約10km)
関連サイト
参考文献
1)『勝山町並み保存地区|勝山・久世の観光スポット|真庭観光WEB』<https://www.maniwa.or.jp/web/?c=spot-2&pk=47>-2021年9月22日閲覧
2)『終戦前夜のすき焼き|【西日本新聞me】』<https://www.nishinippon.co.jp/item/n/630749/> -2021年9月22日閲覧
3)『蔵元紹介 | 日本酒・岡山の地酒 | 御前酒蔵元 辻本店』<https://www.gozenshu.co.jp/kuramoto/> -2021年9月22日閲覧
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