阿倍野(あべの)と言えば、2014年に開業したあべのハルカスが有名ですが、阿倍野区内には、「あべの」に関係する名所・旧跡が存在します。
▲天王寺公園の一角、「慶沢園」から見たあべのハルカス
■安倍晴明神社(あべせいめいじんじゃ)
あべのハルカスから熊野街道を南へ約1.7キロのところにあります。
陰陽師で有名な、安倍晴明ゆかりの神社です。
平安時代に活躍した天文博士「安倍晴明公」を祭る神社で、社伝によれば創建は寛弘4年(1007年)です。阿倍野区の由来の元になっている豪族「安倍氏」の家系です。
安倍晴明生誕伝承地であります。
安倍晴明公像です。
安倍晴明公産湯井の跡です。
安倍晴明が面する熊野街道からはあべのハルカスが見えます。
[アクセス]
・阪堺電軌上町線「東天下茶屋」駅より徒歩3分、
・大阪市バス 「王子町」バス停より徒歩4分
■阿倍王子神社(あべおうじじんじゃ)
安倍晴明神社から熊野街道を南へ1~2分歩いたところにあるのが阿倍王子神社。
豪族の安倍氏が創建したということですが、それ以外の説もあるようです。
熊野街道が整備されると、熊野九十九王子の第二王子社となりました。現在は、大阪府下唯一の旧地に現存する王子社です。
楠木です。それほど広い敷地ではありませんが、森って感じがします。
[アクセス]
・阪堺電軌上町線「東天下茶屋駅」から徒歩4分、
・大阪市バス「王子町」バス停より徒歩2分
■阿部野神社(あべのじんじゃ)
阿倍野神社は安部晴明神社・阿倍王子神社とは離れた所にあります。
大阪にも桜坂があった!!
阿倍王子神社の南西、相生通あたりからさくら坂を登っていきます。
安部晴明神社・阿倍王子神社と比べると歴史は新しく、明治15年(1882年)に創建されました。
ただ、由緒自体は古いです。室町時代の1338年、足利軍と戦った北畠顕家が敗れて亡くなったとされるこの伝承地に、明治になってから地元の有志が建立したそうです。
神社の西側斜面になっていて低く、少し西へ行くと西成区です。
西側から見た阿部野神社の鳥居。
西成区・阿倍野区の区境あたり。
[アクセス]
・南海本線・高野線・汐見橋線「岸里玉出駅」岸里口より徒歩7分、
・阪堺電軌阪堺線「天神ノ森」電停より徒歩5分
・阪堺電軌上町線「北畠」電停より徒歩11分
■おわりに
「あべの」に関係する漢字はいろいろあるので注意が必要です。
・阿倍野区(あべのく):区名
・大阪阿部野橋駅(おおさかあべのばし):近鉄の駅名
・阿倍野駅(あべの):地下鉄・阪堺の駅名
・阿倍野橋(あべのばし):JRをまたぐ谷町筋の橋・バス停名
・安部晴明・安部晴明神社
・阿倍王子神社(あべおうじじんじゃ)
・阿部野神社(あべのじんじゃ)
私もブログを書いている際に、変換などの問題もあり何度も間違えてしまいました。
[関連リンク]
・あべの歴史マップ – 阿倍野区ホームページ
当ブログでは次のような記事・カテゴリーがあります。
▼大阪 まち・再発見・ぶらりウォーク特別追加編:「竹鶴政孝とリタ」のまち住吉・帝塚山を往く(その1)
▼大阪24区別の記事まとめ
▼『旅行・おでかけ・まちあるき(大阪)』の記事一覧
▼当ブログの国内旅行・おでかけ まとめ
コメント