2014年9月23日(秋分の日)、四天王寺の日想観に行きました。
日想観とは、石鳥居の中心に沈む夕日を拝んで極楽浄土を観想するという伝統行事。四天王寺から見ると、谷町筋側にある鳥居方向一直線に夕日が沈む春分の日と秋分の日(お彼岸)に、行われます。
お彼岸の時に夕日が沈む方向に鳥居が作られていると知ったのはここ2~3年前で、それを知ったときは身震いがするほどびっくりしました。
▽西方の落日に極楽浄土思う 四天王寺「日想観」 – 大阪日日新聞(2014.9.24)
西大門から石鳥居まで一直線に空間を空けて、西大門で僧侶が読経を始めます。
北側から撮っているので、夕日の位置と鳥居の位置はズレています。
境内からはあべのハルカスも見えます。
法要が終わった後。みんな写真を撮っています。かつては四天王寺のすぐ西側は海だったそうです。
少し曇ってしまったので、綺麗に夕日を見ることはできませんでした。
日想観は、最古は787年に空海が行ったとされており、11世紀には四天王寺の西門が極楽浄土の東門に接していると信仰があったとのことで、歴史自体は古いそうです。ただ、四天王寺の日想観は長らく途絶えていたとのこと。
復活したのは2001年の秋。僧侶が、最初は数人ぐらいしか人がいなかったけど、どんどん人が増えてきているとおっしゃっていました。説法も聞きました。
夕日を眺めていろいろ見つめなおす、貴重な伝統行事に参加できてよかったです。
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▽四天王寺で「日想観」-夕日を拝む伝統行事 – あべの経済新聞
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