Twitter(ツイッター)で、西梅田駅のサードレールのカバーが外されているという情報を得ましたので、先日、西梅田駅のサードレールを見に行きました。
第三軌条方式とは?
一般的な電車(電化されている鉄道)は、上空に設置された「架線」から、車両の天井に設置された「パンタグラフ」という集電装置によって、電気をとっています。
一方で、一部の地下鉄等は架線から電気を取るのではなく、地上から電気を取るものがあります。「第三軌条方式」と呼ばれるものです。
”出典:日本で唯一の第三軌条⇔架線の連絡線を見てきました | Osaka-Subway.com<http://osaka-subway.com/thridover/>-2018年9月22日閲覧
”出典:日本で唯一の第三軌条⇔架線の連絡線を見てきました | Osaka-Subway.com<http://osaka-subway.com/thridover/>-2018年9月22日閲覧
なお、日本の鉄道では以下の路線が第三軌条方式となっています。
【地下鉄】
・札幌市営地下鉄:南北線
・東京メトロ:銀座線、丸ノ内線
・横浜市営地下鉄:ブルーライン
・名古屋市営地下鉄:東山線、名城線、名港線
・Osaka Metro(大阪メトロ):御堂筋線、谷町線、四つ橋線、中央線、千日前線
【その他】(直通先の集電方式に合せているため)
・北大阪急行電鉄
・近鉄けいはんな線
第三軌条はレール?
ここで最初の話に戻ります。西梅田駅のカバーがはずされたサードレールを見に行きました(2018年9月13日)。
金具が外されています。維持管理のためでしょうか。
確かに、中身はレールだ。
同じ形してますね。
一方、こちらはカバーが取り付けられたサードレール(第三軌条)。レールにはまったく見えません。
カバーが取り付けられている部分とカバーが外されている部分との境界です。
よく見ると、カバーはサードレールの上面だけでなく、レールの縦方向の部材(ウェブ)の側面にも(カバーっぽい)ものが取り付けられているようですね。これは知りませんでした。
上部と側面にカバーっぽいものが覆っていれば、確かにレールには見えませんよね。
第三軌条方式は感電の危険性がある
通常のパンタグラフから電気を取る方式に比べて、第三軌条(サードレール)は地面に近い位置に高圧電気が流れているため、実は、感電しやすいというデメリットがあります。
といっても、この第三軌条はホームと反対側に設けられており、さらにカバーも取り付けられています。そのため、誤ってホームから転落した場合でも、このサードレールに触れて感電するということはまずあり得ません。私が知っている限り、サードレールに触れて感電したという事故は聞いたこともないです。
しかし、悪ふざけで線路内に侵入した場合は、違います。サードレールに近づく可能性があります。以前、名古屋市営地下鉄や(当時)大阪市営地下鉄で線路内に悪ふざけで侵入したものをツイートしたという事件がありました。
▽絶対に知って欲しい線路の恐怖 – マルチライターSHUNichiの多事暴論
▽地下鉄の「線路なう」だけは絶対にやめておいた方がいい理由 – Osaka-Subway.com
▽「人身事故なう」 ツイート問題——地下鉄の線路に降りるな! 感電死の危険あり – ガジェット通信 GetNews
悪ふざけで侵入した方は、この地下鉄の線路内に高圧電気が流れていることを知っていたのでしょうか。もし、知らずに侵入していたとすれば怖いことです。
知らない、というのは怖いことなのです。
・日本で唯一の第三軌条⇔架線の連絡線を見てきました – Osaka-Subway.com<http://osaka-subway.com/thridover/>
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