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阿佐海岸鉄道のDMV、12月25日に開業!

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▲京都鉄道博物館で展示されていたDMV車両(2019年撮影)

鉄道と道路を両方を走ることができる(鉄道にもバスにもなる)乗り物、DMV(デュアル・モード・ビークル)が、2021年12月25日に開業することが決まりました。DMVの本格営業運行は世界初となります。1)

運行区間

出典:『【阿佐鉄】日本初のDMV、12月25日に発進! – 鉄道プレス』< https://207hd.com/post-19387/ >-2021年12月5日閲覧

阿波海南駅(徳島県海陽町)~甲浦駅(高知県東洋町)が鉄道区間となり、阿波海南駅から先と甲浦駅から先はバスとなって道路区間を直通できます。

阿波海南文化村~道の駅宍喰温泉を運行する「海南宍喰線」と阿波海南文化村~道の駅とろむを土曜休日のみ運行の「海南室戸線」の2系統が運行します。2)

出典:『DMVに関する技術評価検討委員会 会議資料』< https://www.mlit.go.jp/tetudo/content/001325291.pdf >-2020年6月16日閲覧

鉄道とバスの切り替えは、モードインターチェンジという施設で行います。厳密には、阿波海南駅と甲浦駅は道路区間のバス停であり、それぞれのバス停より鉄道側にある阿波海南信号場と甲浦信号場がモードインターチェンジで、そこが鉄道区間と道路区間の切り替え場所です。

ダイヤ

▲DMV開業後の路線図

開業後のダイヤですが、阿波海南文化村~道の駅宍喰温泉を運行する「海南宍喰線」が平日13往復、土休日11往復で、阿波海南文化村~海の駅とろむを土曜休日のみ運行の「海南室戸線」が土休日1往復となります。

なお、開業日の2021年12月25日は12時台からの運行ダイヤになるため、特別ダイヤとなっています(午前の便は運行なし、海南室戸線は運行しないなど)。つまり、室戸岬方面へ直通する海南室戸線は12月26日に初めて運行することになります。なお、12月25日の上り阿波海南文化村方面の3便目はこの日しか運行されない海の駅東洋町駅始発で、レアなダイヤとなっています。

▲2021年12月25日改正 阿波海南文化村 DMV時刻表

こちらが阿波海南文化村発の下り(甲浦・道の駅東洋町方面)時刻表です。パターンダイヤではなく、変則的なダイヤとなっています

なお、この時刻表の4分後が阿波海南駅発(JR牟岐線接続駅)の時刻表になります

運賃

主な区間の運賃は以下の通りです。

  • 阿波海南文化村~道の駅宍喰温泉:大人800円(小児 400円)
  • 阿波海南駅~甲浦駅:大人500円(小児 300円)
  • 阿波海南駅~海の駅東洋町:大人700円(小児300円)
  • 阿波海南駅~海の駅とろむ:大人2400円(小児 1200円)

なお、現行の海部駅~甲浦駅は大人250円ですが、DMV開業後は400円と1.6倍に値上がりします。

各区間の運賃は、下記の阿佐海岸鉄道のホームページをご確認ください。

阿波海南駅~海部駅間を(代行バスですが)無料で乗車できるのは、12月25日をもって終了となります。

他の交通機関との接続

2021年12月7日追記:DMV開業に伴い、室戸~甲浦岸壁を結ぶ高知東部交通バスは2021年12月24日の運行をもって甲浦駅経由を廃止し、12月25日より新たに設置される海の駅東洋町バス停で阿佐海岸鉄道(のDMV)と接続することになります。

駅(バス停)乗換路線
阿波海南文化村
阿波海南 JR牟岐線 牟岐・日和佐・阿南・徳島方面
海部
宍喰 徳島バス南部 牟岐・竹ヶ島・甲浦駅方面
甲浦
海の駅東洋町 高知東部交通バス 室戸・甲浦岸壁方面
高速バス 徳島バス生見阿南線 高速舞子・大阪方面(甲浦バス停)
徳島バス南部 竹ヶ島・牟岐方面(甲浦口バス停)
道の駅宍喰温泉 高速バス 徳島バス生見阿南線 高速舞子・大阪方面(宍喰バス停)
徳島バス南部 牟岐・竹ヶ島・甲浦方面(宍喰温泉バス停)
むろと廃校水族館
室戸世界ジオパークセンター 高知東部交通バス 甲浦・室戸線 室戸営業所・甲浦岸壁方面
高知東部交通バス 安芸・ジオパーク線 奈半利・安芸方面
室戸岬 高知東部交通バス 奈半利・安芸・室戸世界ジオパーク方面
海の駅とろむ

阿波海南までのアクセス

▲JR牟岐線を運行する1500系

阿波海南駅まで徳島駅からJR牟岐線で2時間10分程度です。

なお、DMV沿線マップ3)には、JR徳島駅~阿波海南駅がJR牟岐線 特急等で約1時間30分と記載がありますが、徳島→阿波海南方向には特急が昼間運行しておらず、唯一1日1便運行する特急むろとは、終発のDMVに間に合わないどころか阿波海南駅まで到達できないため、徳島駅~阿波海南まで1時間30分で行くことは不可能なので注意が必要です(DMV開業に伴い特急が昼間も運行されるようになれば話は別かもしれませんが)。

沿線のスポット

むろと廃校水族館 - 室戸市 ホームページ
土佐の東の最先端、光輝く海の恵み。空海、海洋深層水の町。高知県室戸市オフィシャルWEBサイト。イベント案内等
室戸ユネスコ世界ジオパーク
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関連サイト

DMV沿線ガイドブック | 電子版徳島県南情報誌「なんと」
電子版県南情報誌「なんと」

参考文献

1)『DMV(デュアル・モード・ビークル)とは? | 阿佐海岸鉄道』<https://asatetu.com/archives/1979>-2021年12月5日閲覧
2)『「初乗り」の混乱を回避…初便と第2便の乗車は抽選に 12月25日スタートの阿佐海岸鉄道DMV | レスポンス(Response.jp)』<https://response.jp/article/2021/12/02/351911.html> -2021年12月5日閲覧
3)『DMV沿線マップ』<https://yonepri.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjo4MDc3MywiY2F0ZWdvcnlOdW0iOjE0NTN9&pNo=20>-2021年12月7日閲覧

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