阪急バスは、「阪北線（梅田系統）」「豊中西宮線」「空港宝塚線」「三宮有馬線」の系4路線5系統の廃止を2023年10月6日に発表しました。1)2)3)4)最終運行日はいずれも、2023年11月5日（日）です。
廃止の主な理由と廃止路線の選定は以下と報道されています。
阪急バスによりますと、廃止の主な理由は「運転手の不足」で、廃止路線の選定については、路線の収支やその他の交通機関で移動ができるかなどから判断したということです。
出典）『「運転手不足」が主な理由 阪急バス11月6日から4路線廃止／兵庫県（サンテレビ） – Yahoo!ニュース』<https://news.yahoo.co.jp/articles/80659338ad8b2e5b3631f204262113720d267a54>-2003年10月14日閲覧
路線の廃止により、以下の系統（計5系統）が廃止されます。
- 阪北線(梅田系統) 11系統 ：阪急園田駅～上津島～十三～梅田
- 豊中西宮線 96系統：阪急石橋北口～伊丹市役所前～西宮北口
- 豊中西宮線 97系統：阪急豊中駅→蛍池→伊丹市役所前→西宮北口
- 空港宝塚線 90系統：宝塚駅～大阪国際空港
- 三宮有馬線 6系統：三宮駅前～谷上駅～花山駅～有馬温泉（太閤橋）
また、以下のバス停（計33箇所）が廃止となります。
野中北一丁目、野中南二丁目、淀川警察署前、十三、中津六丁目、済生会病院前、ちゃやまち、阪急三番街、梅田、下河原、JR北伊丹、体育館・市民プール前、大鹿口、第三師団前、伊丹市役所前、伊丹病院・住友前、アルビス寺本、昆陽ノ里、髭茶屋、甲武橋東詰、久代三丁目、有馬西口、水無、有馬口駅、唐櫃台駅、神鉄六甲駅、大池駅、大池見山台、花山駅、花山東町、上谷上、新神戸駅前、三宮駅前
阪北線は、梅田系統（阪急園田駅～上津島～十三～梅田）の他に、新大阪～柴原駅・箕面系統も存在しますが、新大阪～柴原駅・箕面系統は存続します。また、廃止になる阪北線梅田系統と阪急園田駅～上津島～日出町間で重複する吹田線 24系統（阪急園田駅～庄内駅～江坂駅～JR吹田駅）は今後も存続します。
2020年7月に廃止になった加島線に続き、今回、阪北線梅田系統が廃止になることで、阪急バスの梅田エリア（大阪駅前）への乗り入れは、梅田地区を巡回するUMEGLEを除き撤退することになります。
また、三宮有馬線 三宮駅前～有馬温泉（太閤橋）は、阪急バスと神姫バスの共同運行となっており、2023年11月5日で廃止になるのは阪急バスのみで、神姫バスの担当便は引き続き運行します。3)しかし、神姫バスの担当便についても2024年3月31日をもって運行を終了することが発表されました。5)
ここからは私見です。
近年、都市部、地方部問わずバス運転手不足による路線廃止や減便が相次いでいます。今回はそれなりに運行本数の多い系統（特に阪北線 11系統は、毎時1本運行している路線）での廃止ということで驚きました。大阪周辺でのバス路線廃止の規模としては、2016年6月に近鉄バスの4路線が事実上廃止となった時以来の衝撃を受けました。
今回の路線廃止については、Yahoo!ニュース（サンテレビの記事）にあったように、なるべく交通空白地域を作らないような路線選定を行っている印象を受けました。ですが、それでも沿線の人にとっては不便になってしまうものであり、代替の効かないエリアのバスを維持するためにということで、阪急バスさんとしても苦渋の決断なのだろうと推測しています。
参考文献
1)『阪急バス 阪北線（梅田系統）路線の廃止について』<https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20231006h.pdf>-2023年10月14日閲覧
2)『豊中西宮線 路線の廃止について』<https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20231006t.pdf>-2023年10月14日閲覧
3)『空港宝塚線 路線の廃止について』<https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20231006k.pdf>-2023年10月14日閲覧
4)『阪急バス 三宮有馬線 路線の廃止について』<https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20231006s.pdf>-2023年10月14日閲覧
5)『【⑥三宮～谷上駅～有馬温泉 線】阪急バス担当便の運行終了と今後について｜神姫バス株式会社』<https://www.shinkibus.co.jp/sys/frames/view/1860>-2023年10月15日閲覧
