46年前とほぼルートが変わってない大阪シティバスの路線

バスは、鉄道と違って需要などに応じて柔軟に運行経路を変更することができるのが特徴です。そのため、バスの運行経路は簡単に変わってしまう、運行経路の変化が起こりやすい乗り物といえます。

そのようなバスであっても、大阪シティバス(旧大阪市バス)で46年前と基本的に運行経路が変わってないバス路線(系統)が4つもあります。つまり、歴史ある路線、と言えるかと思います。その4つの系統を紹介します。

10号系統(天満橋~守口車庫前)

天満橋と守口車庫前を、片町、地下鉄都島、赤川3丁目、中宮を経由して結ぶ路線です。

▲10号系統が運行する赤川天王寺線(都島区高倉町3丁目付近) 2008年撮影

都島区を縦貫するとともに、近年まで鉄道アクセスに恵まれていなかった都島区北部・旭区北西部の重要な足として利用されています。

1974年当時の名称ですが、、、

2008年3月に森ノ宮の車両まつりで撮影した1974年4月の大阪市営バス路線図です。オレンジの天満橋~守口車庫を結ぶ路線が現在の10号系統と同じルート、ということは確認できます。しかし、系統番号が見えない。。。ので当時の系統番号は不明です。が、次の2点で1974年4月当時の天満橋~守口車庫前の系統名称は110号系統ではないかと推測します。

  1. 同じ1974年4月のバス路線図に、京阪東口~守口車庫前間が同一経路の、あべの橋~上本町6丁目(上六)~京阪東口~守口車庫を運行する系統があります。この系統が「特110号系統」に見えるような気がします。あべの橋発着の系統が天満橋発着系統の派生だと仮定すると、1974年4月当時の天満橋~守口車庫前の系統名称は110号系統かと推測します。
  2. 大阪市バスがゾーンバス制度を導入していた時代、天満橋~守口車庫の幹線110号系統が運行されていました。この幹線110号系統は、ゾーンバス導入前の110号系統を幹線化したものと推測します。

なお、幹線110号系統はゾーンバス制度廃止時に110号系統に名称変更しましたが、2014年4月に110号系統→10号系統に名称変更しています。

35号系統(守口車庫前~杭全)

▲35号系統が運行する今里筋 緑橋付近(2008年撮影)

経路:守口車庫前~高殿~地下鉄蒲生四丁目~地下鉄今里~杭全

主に今里筋を経由して、大阪市東部を南北に縦貫する路線です。

なお、1974年と2020年で経路は同じですが、ずっとこの経路だったわけではありません。2006年の(当時)大阪市営地下鉄今里筋線の開通時に、35号系統(守口車庫前~杭全)は、35A号系統(守口車庫前~地下鉄今里)と35号系統(地下鉄今里~杭全)間に分割されました。が、その後また統合され守口車庫前~杭全間を運行する35号系統に戻っています。

ゾーンバス制度導入時は、幹線35号系統として運行されていました。

▲35号系統が停車する新喜多大橋バス停

なお、守口車庫前~杭全間は、かつてトロリーバスが運行しており(特3号系統:1970年6月廃止)1)、このルートはとても歴史ある経路です。

37号系統(大阪駅前~井高野車庫前)

▲37号系統が運行する淀川通(浜町歩道橋から撮影)

経路:大阪駅前~天神橋6丁目~上新庄駅北口~瑞光2丁目~井高野車庫前

大阪駅(梅田)と東淀川区井高野を結ぶ路線です。1974年当時の名称は現在と同じ37号系統。2006年の今里筋線開通まで、鉄道アクセスがなかった井高野地域と大阪市中心部(天六・梅田)を結ぶ市民の足として機能していました。今里筋線開通後も、乗り換えなしで大阪市中心部へアクセス可能な路線ということもあるのか、2020年現在でも昼間時間帯に1時間4~5本と、一定の本数が確保されています。

▲1974年4月の大阪市乗合自動車路線図

1974年(昭和49年)4月の路線図でも、大阪駅~井高野車庫間をほぼ同経路で運行されています(「島頭本通」バス停は今の上新庄駅北口バス停と推測します)。

この37号系統は1964年(今から56年前)に 大阪駅前~井高野車庫前 を結ぶ系統になったとのこと。また、1978年に大阪経大前付近で経路が少し変更となったそうです。2)

1948年には瑞光通五丁目(現・瑞光四丁目)、1951年には江口橋、1964年には井高野車庫前へと伸び、番号もそのままに現在の37号系統(大阪駅前~井高野車庫前)に続いています。 ただし、大阪経大前付近は現在の1本北の通りを通っており、1978年に変更されたとみられます。このため、少なくとも40年以上前ということになってしまうのですが、当時の標柱とみられる黄色い柱が残っています。

出典: 『大阪市バス路線変遷-淀川を越える路線(2)<長柄橋・豊里大橋> 』- Aqueous Blog<https://aqueous-triplog.hateblo.jp/entry/2018/08/21/034947>-2020年5月10日閲覧

なお、ゾーンバス制度導入時は幹線37号系統として運行されていました。

53号系統(大阪駅前~船津橋)

▲53号系統が運行する中之島通(田蓑橋南詰)

経路:大阪駅前~渡辺橋~堂島大橋~船津橋

大阪駅と中之島を結ぶ路線です。京阪中之島線開通後、中之島線の大江橋駅~中之島駅間の直上を走るこの53号系統は減便されました。

▲1974年4月の大阪市乗合自動車路線図

少しぼやけていますが、名称も現在と同じ53号系統として、1974年4月時点で同経路で運行されているようです(写真オレンジ色の系統)。なお、大阪駅~中之島間を同じような経路で大阪港まで運行している系統(写真青色の系統)もありますが、こちらの系統番号は不明です。

同系統は、ゾーンバス制度導入時においても、支線系統と接続していなかったようで、一貫して53号系統を使用しているようです。

参考文献

1)大阪市電が走った街今昔、2000年12月、pp.127-128
2)『大阪市バス路線変遷-淀川を越える路線(2)<長柄橋・豊里大橋> 』- Aqueous Blog<https://aqueous-triplog.hateblo.jp/entry/2018/08/21/034947>-2020年5月10日閲覧

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