『生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2017(#イケフェス大阪2017) 前編』の続きの記事です。
新桜川ビルの次は、南船場にある原田産業の大阪本社ビルに向かいました。
■原田産業株式会社 大阪本社ビル
公式ガイドブックには「珠玉の”生きた建築”」と書かれている、原田産業のビルです。なんと築89年(1928年建設)。以前から気になっていた建物でした。オフィスとして使われているビルなので、関係者でもない限り、普段は絶対に入れません。
via:原田産業 – Wikipedia
階段。
応接室です。最初は天井のライトしかなかったそうですが、夕方になると書類を読むのが大変になるので、LEDで間接照明を追加したそうです(案内人の方の説明より)。
別の部屋ですが、床の内装もカッコイイ。
戦争の記憶と後世に伝えていくための、熱で炭化した木の間柱の展示がありました。戦争で周辺(心斎橋あがり)が焼け野原となっても建物自体は無事でしたが、木製の間柱がどこからかの熱により炭化したと考えられているそうです。
なお、原田産業が販売しているマスクがもらえました(3種類選べたので、大人の贅沢マスクをもらいました)。
【関連記事】
▽イケフェス大阪 2015年 原田産業株式会社大阪本社ビル(旧原田商事本社ビル) 1階 – きゃおきゃおの庭
■大阪農林会館
原田産業のすぐ近く(同じ安堂寺橋通)にある大阪農林会館。原田産業のビルの2年後、1930年に三菱商事大阪支店として建設された、南船場を代表する近代建築の一つです。今回は前を通っただけですが、中にはいろいろとスタイリッシュなお店が入っているそうです。三休橋筋と安堂寺橋通の交差点に面しています。
■平岡珈琲店
大阪農林会館(南船場)から日建設計大阪オフィスのある銀泉横堀ビル(高麗橋通)まで歩きました。主に心斎橋筋を北上しましたが、途中、瓦町にある平岡珈琲店に寄りました(イケフェスとは関係ありません)。大正10年創業の珈琲店、手作りドーナツが濃い目のコーヒーとマッチして美味しかったです。禁煙なので、タバコが苦手な人にとっても嬉しい喫茶店です。
▽平岡珈琲店 – FACEBOOKページ
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■日建設計大阪オフィス(銀泉横堀ビル)
▲日建設計大阪オフィスが入居する銀泉横堀ビル(2016年撮影)
昨年に続いて、日建設計大阪オフィスへ(⇒「過去記事」)。日建設計は日本だけでなく世界でもいろいろな建築を手掛けている建築設計事務所で、大阪でもたくさんの建物を手掛けています(特に中之島・淀屋橋周辺の率は高いです)。
今年は4階ロビーで「水の都から緑のまちへ」の展示。ロビーがものすごく緑に囲まれていて、昨年と全然雰囲気が違います!
屋上緑化や壁面緑化、街区緑化などの紹介でした。なお、東京の緑被率は24%程度だが、大阪の緑被率は10%程度だそうです。
日建設計大阪オフィス
お土産太っ腹です(*≧∀≦*)
社名ロゴ入りチロルチョコ可愛い♪緑の設えもめっちゃ素敵。自社もこんなオフィスにしてほしいw
#イケフェス大阪2017 pic.twitter.com/SFTkL8VD31— わんこ (@nonorins) 2017年10月28日
そしてかっこいいデザインノートがもらえます。右の2つ(大阪城と通天閣)を除いて、日建設計が手掛けた大阪の建築が描かれたノートです。さすが日建設計、って感じです。そして、7階ラウンジでは、無料でコーヒーのサービス、そして社名ロゴ入りのチロルチョコももらえます。そして、プロジェクターで日建設計が携わっているプロジェクトの紹介。
うーん、スゴイ!!まったりしました。
■おわりに
この日はかなり歩き回っていたので疲れていましたが、最後の日建設計のオフィスで癒された感がありました。日建設計の展示では、前回に続き大阪都心部の建物の模型が展示されいましたが、これは撮影はできないとのこと。この模型はなかなか規模がすごいのでおススメです。
今年はいろいろ忙しくて少ししか参加できませんでしたが、来年もぜひ参加したいです。
当ブログでは次のような記事も書いています。
[イケフェス2016]
▼生きた建築ミュージアムフェスティバル2016(前編)
▼生きた建築ミュージアムフェスティバル2016(後編)
[イケフェス2015]
▼生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2015(その1)/中之島フェスティバルタワー・三井住友銀行大阪本店ビル
▼生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2015(その2)/旧第四師団司令部庁舎・ジーシー大阪支店ビル
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